未然に防ぐ

歩行が不自由になる原因として、脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)による身体の麻痺、大腿骨骨折による下肢筋力の低下、脊髄損傷による両下肢および全身の麻痺、パーキンソン病による全身の麻痺など各病気や怪我によるものが考えられます。症状にもよりますが、歩行の改善や自立歩行へと回復するまで数ヶ月〜数年の月日を要してしまいます。

しかし、歩行が不自由になる原因は上記の病気や怪我だけではありません。その一つが、転倒。転ぶことで骨折をしていなくても残った痛みによって体を安静にせざるを得なくなり、全身の筋力や持久力が落ちてしまい、歩行が不自由・疲れやすくなることがあります。二つ目が風邪などの感染症。特に冬のこの時季に気を付けなければならないのが、インフルエンザです。高熱を発症して、他者への感染を抑えるためにも安静や行動の制限を強いられます。高齢者においては、たった1週間の安静でもその後の体力回復に多大な影響を与えます。もちろんリハビリによって回復は得られますが、安静期間以上に長い期間が必要になります。

転倒と風邪、これらの原因は未然に防ぐことができます。転倒を引き起こしそうなマットなどを除いておく、手洗いやうがいをこまめにしてウイルスによる感染を防ぐ。身の回りや日頃の習慣を見直すことで現在の体力を保つことはできます。また、食習慣や運動をすることで転倒の予防や自己免疫力を高めることにも繋がります。

なってから対応するのではなく、なる前に対応する。皆さまもどうぞ身の回りを見回してみてください。