疲れるから歩けないのではありません
「先生、5分歩くだけで疲れてしまいます。」
この相談を受けるたびに、私はまず歩き方を見ます。
体力測定ではありません。
歩き方です。
もちろん体力も関係します。
しかし、それ以上に大きいのが歩行効率です。
健康な人は歩く時、無意識に体幹やお尻を使いながら体を支えています。
だから長い距離でも歩けます。
一方、脳梗塞後は麻痺側で支えられなくなります。
すると一歩ごとに余計な力を使います。
本来100の力で歩ける距離を、150や200の力で歩いている状態です。
だから疲れる。
だから休みたくなる。
だから外出しなくなる。
悪循環が始まります。
私は「もっと歩きましょう」とは簡単には言いません。
まずは疲れにくい体を作る。
その結果として歩ける距離が伸びる。
この順番が大切だと思っています。
実際、以前担当した方も、
「10分歩くと必ず休んでいた」
状態から、30分以上歩いて買い物へ行けるようになりました。
歩く量を増やしたからではありません。
歩き方が変わったからです。
疲れやすいことを年齢のせいにしないでください。
脳梗塞のせいだからと諦めないでください。
歩き方が変われば、生活は変わります。
私は25年間、その瞬間を何度も見てきました。
