介護するご家族へ

脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)を患うことでお体に麻痺が残り、歩行が不自由になるとそれまでの生活が一変します。これまで、不自由なくできていたお仕事、通勤や外出、趣味、友人との付き合いなど、さまざまな事が困難になります。しかし、生活が一変するのはご本人だけではありません。ご家族においても同様です。ご家族においては、ご本人以上に心配事があります。それは、再発を予防するための運動・生活習慣、服薬、失語症や認知症を併発したときの対応などがあります。

ここでは、ご家族にかかるさまざまなご負担を少しでも和らげられるよう、再発の予防、失語症、嚥下と摂食、認知症、服薬、食事、運動・生活習慣、転倒に分けて紹介いたします。

再発予防

れいんぼうフィジカルセラピーのお客様のなかには、脳梗塞や脳出血を2度3度患った方がいらっしゃいます。発症した20~30%の方が3年以内に再発すると言われています。再発は新たな神経症状・麻痺を生じ、現存麻痺の悪化に繋がり、それまでの生活にも支障をきたします。脳梗塞や脳出血の再発については、高血圧や糖尿病、心臓疾患などの合併症や肥満、喫煙習慣のある場合は特に再発の危険性が高くなります。

脳梗塞・脳出血発症の初期症状

脳梗塞は、3つの種類に分けられます。

血栓性

動脈硬化により血管が狭くなり血栓(血のかたまり)で閉塞する。

塞栓性

血栓がはがれ脳動脈に流れ閉塞する。

血行力学性

脳の主要動脈が狭窄したり閉塞したりしている状態で、血圧低下や低酸素血症が生じた時に脳梗塞になる。

脳出血

血圧が上がる事により脳の血管が破れる事で発生する。

脳梗塞や脳出血を発症すると予期できる前駆症状です。

□ 手足にしびれがある
□ ろれつが回らない
□ 一方の顔がゆがむ(まぶたが下がる、口角が下がる)
□ 歩いているとふらつく
□ 声をかけてもぼーっとして反応が鈍い

このような症状が見られましたら速やかに、救急車を要請してください。また、かかりつけの病院・クリニックへの受診を進めてください。