脳動静脈奇形は、脳の血管に先天的に奇形が生じる病気です。

人間の血管は、酸素や栄養を動脈を使って運び、毛細血管を通って組織や臓器に供給します。組織や臓器で出た老廃物を静脈を使って心臓へ運びます。

しかし、脳動静脈奇形では、動脈と静脈が直接結合し、異常な血管の塊となります。この塊をナイダスと呼びます。ナイダスは胎児期や小児期に形成されやすくなっておりますが、原因は分かっておりません。また、ナイダスは出血(脳出血、くも膜下出血)やけいれんを起こしやすくなります。ナイダスは全てが治療の対象になるわけではありませんが、治療が必要と判断された場合は、手術や血管内治療などを行います。