これで良いのかリハビリテーション業界

こんにちは、れいんぼうフィジカルセラピー代表の芝原です。

お客様の多くは介護保険サービスを併用してご利用されています。訪問看護ステーションからのリハビリテーション、通所介護(デイサービス)、通所リハビリ(デイケア)などです。

新型コロナウイルスの感染拡大により、通所系のサービスは不特定多数の来客を避けるためにご家族の見学を控えるようになっています。そのため、どんなリハビリテーションをされているのか分からないのが現状です。

先日、お客様がデイケアの理学療法士へ「階段昇降をもっとやって欲しい」と依頼されました。夕方、ご利用を終えて当該理学療法士からの返答は「お客様が拒否されて(階段昇降)できない。れいんぼうさんにお願いして、実施する時には脇を支えて注意して下さい。」とのことでした。私はこの報告をご家族から伺って愕然としました。そもそも、私のリハビリ時には階段昇降を行っています。デイケアでのリハビリをより実生活に役立てたくて依頼しました。また理学療法士という専門家として、お客様が拒否したからやらないという回答はどういう事でしょうか。拒否してある理由は何でしょうか…支えに不安があるのか?介助をして欲しいのか?身体的に精神的に理由が考えられます。専門家はその原因を把握して対策を講じなければなりません。専門家としての職責を果たさずに放棄しているのです。専門家、プロフェッショナルと言えるのでしょうか?ちなみに、お客様は手摺りに捕まらなくても杖を持って介助もなく階段昇降できます。

実はこういったケースは過去に何度もありました。私はできない事をやって欲しいと頼んでいません。できるようになった事を更に良くできるようになってもらいたく他のリハビリテーションサービスにもお願いをしております。それはご家族の願いでもあります。

介護保険制度の充実によって多くの方がリハビリ、看護、介護を受けられています。それによって救われた方が多くいる事でしょう。制度の充実はとても良いことです。しかし、その制度を運営するのは人です。理学療法士自身がその資格の価値を下げることなく、お客様やご家族の夢や希望となる専門家であることを切に願います。