リハビリテーションの始まりは、問診。お客様に関する情報を収集します。次に、お客様のお体の状態をみます。柔軟性や筋力、感覚や反射緊張、麻痺の程度、各種動作のチェックです。その結果をもとにリハビリプログラムを立案します。一般的なリハビリテーションの流れです。
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血や脊髄損傷などにより多くの方のお体に麻痺が残ります。
「麻痺した手足を良くしたい」「歩ける様になりたい」「仕事や旅行に行ける様になりたい」
その様な目標をお持ちのお客様が多くいらっしゃいます。れいんぼうフィジカルセラピーでは、上記のリハビリテーションの流れに若干の違いがあります。
1 問診。ここが全ての始まりで、問診の内容が最も重要です。何が大事かというと「リハビリ目標は何か?」という事です。歩ける様になりたい、だけではダメです。どこをどれくらいどの様に歩ける様になりたいか具体的にしなければなりません。家の中を杖をついてなんとか歩ければいいのか、外を1人で自由に歩ける様になりたいのか、同じ歩くでも全然違います。
2 目標動作チェック。目標が明確になったら、その目標をどこまでできるかを試します。ここで目標を遂行できない原因の全体像を掴みます。
3 身体チェック。目標動作チェックで掴んだ原因の全体像からその原因を深掘りします。柔軟性や筋力、バランスなどその原因によって様々な身体チェックをします。
4 リハビリプログラム立案。身体チェックをもとにリハビリプログラムを立案し実行していきます。
以上がれいんぼうフィジカルセラピーが考える目標達成の手順です。
一般的なリハビリテーションの手順ですと多くの課題が抽出されます。脳卒中を患うと多くの方に半身上下肢に麻痺が残ります。麻痺が残ると動作を行う上で支障をきたしますが、それが目標達成のためにどの程度支障をきたしているのか否かが大事です。
例えば、1人で外を歩ける様になりたいと目標を立てた時に上肢の麻痺がどの程度悪影響を及ぼしているでしょうか?歩ける様になりました。更に更に良く歩ける様になりたいなら上肢機能の改善は必要でしょう。まだその状況にないのなら必要な部位へのトレーニングに重きを置いて強化改善していく必要があるでしょう。
麻痺があるからリハビリ・トレーニングするのではなく、目標達成のためにリハビリ・トレーニングするのです。目標から逆算してプログラムの立案が重要な考え方です。