骨折

こんな嬉しい事はありません・・・夢のようです

町田市にお住いの宮本様(男性/84歳/腰椎圧迫骨折)

「宮本さん、こんにちわ。芝原です。よろしくお願いします!」令和二年二月十一日より、療法がスタートしました。雅之(ご本人)の状態が余り芳しく無く、私は途方にくれておりましたから、嬉しさ一杯でした・・・が、当人は足も上がらず寝起きも苦痛の様で少しも前向きではありませんでした。しかし、四月に入ってから杖で歩行・・・起き上る時も余り顔をしかめる事無く、リハビリ中も”涼やかなお顔になりましたネ”と褒められ、食事も僅かながら口にする様になりました。何よりかにより、こんな嬉しい事は有りません。時々杖無しでトイレに立ち”ハッ”とさせられますが、二階までの階段上り切るとはって寝室へ行ってましたから・・・夢のようです。

ご家族へのサポートも私の大切な役目です

宮本様の訪問リハビリテーションは、入院先の院長先生からのご紹介で始まりました。当初は、寝たきり・体を動かすにも痛みで顔をしかめる・食事量の減少・悲観的な想いなど、多くの課題を抱えていました。動けない事は致し方無いとしても、元気を付けようと食事を用意しても召し上がらない宮本様に、奥様やご家族は精神的にも負担となっていました。一時は、老人ホームの入居も考えた程です。キーパーソンである奥様が介護負担に圧し潰されてしまっては、ご本人の在宅生活も続かなくなります。訪問リハビリテーションでは、奥様・ご家族とも様々な話をしながら気分転換を図っていきました。宮本様のお体は、骨折部位が脊髄を圧迫した事により神経麻痺(特に筋力低下)が見られました。宮本様は会社を経営されていました。広いご自宅内を歩くだけでなく、外出する必要もあります。特に外出の際には30段以上の階段の昇り降りが必要でした。下肢筋力を要し、腰への負担が重くのしかかりました。リハビリテーションの効果により、腰痛の軽減・筋力が強化されるにつれて外出への課題の克服、さらには気持ちが前向きになり食事量が増えていきました。ご家族にとっても負担軽減になり、もう少し良くなったら旅行に行こうと話題に出るほどになりました。リハビリテーションの対象者はご本人です。しかし、ご本人を支えるご家族、キーパーソンとなる方の負担の軽減も欠かせません。我々、プロの理学療法士は近い将来、ご本人のお体がどうなっているのか、歩行がどの状態になっているのか想像がつきます。しかし、ご家族には”今””現状”への負担が重く、未来を考える事もできません。そんなご家族の負担を和らいでいく事も我々の大切な役目だと考えています。宮本様、ご家族にはそれが上手く運び大変喜ばしい結果となりました。有り難うございました。

※施術効果には個人差があります。

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