町田市にお住いの田巻様(脳梗塞再発し両麻痺/67歳/男性)
(杖をついて、つたい歩きをしながらご来店なさる)今回、当リハビリをご利用いただくまでの経緯を教えてください。
2011年12月31日、朝起きたら体にしびれがあり、休日診療を受けました。その時に南町田病院を紹介され、脳梗塞と診断され入院しました。10日ほど入院した後、東芝林間病院に2か月間通院してリハビリは終了しました。その時は走れるほどに回復しました。
それほど症状は重くなく、ずいぶんと回復されたんですね?
はい、小学校の教員をしていて復職も出来ました。でも、2013年11月ごろ、授業中に足が立たなくなってそのまま帰宅しました。翌日、南町田病院に行くと脳梗塞を再発してると診断され、入院しました。1か月間入院した後に、東芝林間病院のリハビリ病棟に入院して2か月間リハビリを受けました。
退院したころにはどれくらい動けるようになったんですか?
杖がなくても歩けるようになり、一人で出かけたりもしていました。それとボランティアにも参加できていました。
脳梗塞を再発されましたが、それでも不自由なく歩けるほどに回復されましたね。でもどうして、いつごろから今のような歩きになってしまったんですか?
2017年5月に転倒して、頭を打ちました。その時にまた南町田病院に入院しました。その退院後からつたい歩きをするようになりました。身の回りの事はできていましたが、電車の乗り降りや外出が難しくなってきました。リハビリのデイサービスに通ったり散歩を続けたりしてましたが、徐々に歩けなくなってきました。それでも本人は、歩けるようになりたいと前から○○リハビリセンター、はり灸、とかをネットで検索してました。
いろいろネットで調べる中、どうして当リハビリを受けられようと思われましたか?
歩きを専門にしていて、個人指導をしてくれることに期待を持ちました。整体とかには疑問がありましたので。
実際に当リハビリを受けてみてご感想はいかがですか?
歩けなくなっている原因、バランスをとる練習、重心を移動してから片足を出すを繰り返しています。それでも、先生にリハビリをしてもらう前は長い距離を歩けずちょっと歩いては休みながら歩くという状態でした。れいんぼうフィジカルセラピーのリハビリを受けた後は長い距離を歩けるようになりました。
バランス練習を繰り返して、長い距離を歩けるようになったんですね。これからの目標は何ですか?
歩きの姿勢も良くなったようです。今後もう少し長い距離を歩けるようになりたいです。
具体的にはどれくらい歩けるようになりたいですか?
町田駅に1キロ歩くと着くのでそこまで歩けるようになりたいです。あとは犬を飼ってるのですが、犬の散歩をできるようになりたいです。
ありがとうございます。では、奥様にもお話を伺います。実際におそばでご主人を見てこられて何か変化はありますか?
「とにかく歩けるようになりたい」と言い続ける夫に寄り添い、励まし二人三脚で過ごしていたと思います。これまでリハビリのデイサービスに通っていましたが、できる事を無難に繰り返すばかりでした。先生には、歩けなくなっている原因を克服できるよう指導してもらっています。これまでいかに自分の歩きたいように歩き続けたことでバランスを取れなくなっている事に気付きました。
仰る通りで、人間は麻痺や筋力の弱っている部位があると自然にその部位を使わないように動くようになります。それを繰り返す事で動作が不安定になったりバランスを悪くしていきます。
以前、先生に「足を踏み出す事への恐怖心がある。歩くためにはそれを克服しなければ・・・」と言われました。歩けるようになりたいけど、恐怖心と向き合えない。そんな夫の弱さに気付かされ驚き・落胆・情けなさに怒り、涙・・・今までにない感情が沸き上がってきました。それも先生の支えにより私にできる事とできない事があるのを理解しました。
ご家族によくあるのですが、ご本人に良くなってもらいたい一心でご家族が熱心に協力するのですが、実はご家族だけが頑張っているということがよくあります。これまで奥様と何度とお話をする中でそれを強く感じました。
先日、ケアマネさん訪問の時に、夫も変わったけど私も変わったと言われました。先生に出会っていなければどうなっていたか・・・疲れ切ってる自分が見えます。
ご主人の歩行の改善だけでなく目標を達成させるためには奥様のご協力は欠かせません。しかし、日常生活・介護・自主トレの付き添い等々、全てを奥様がやっていれば奥様が倒れてしまいます。ご主人ができる事、(リハビリなど)専門家に頼む事、奥様にしかできない事を明確にすることが大切です。私の務めはリハビリだけでなく、ご本人を支えるご家族の支えになる事です。これからもご主人だけでなく、奥様の気持ちを楽になるよう尽くしていきますよ。
病名と症状 | 脳梗塞再発 左右麻痺 |
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リハビリ開始時の年齢 | 67歳 |
病気になってからの年月 | 8年 |
リハビリ期間 | 10か月 |
リハビリ開始時の状態 | ・杖をついてつたい歩き |
リハビリの現状 | ・外を介助がなくても歩けるようになる |
弱点を克服、ここまでの努力はご家族の協力があったからです
脳梗塞を再発し、転倒して頭部の打撲もあり、お体の左右に麻痺が残りバランスもとれなくなりました。そのためご自宅で何度も転ぶことがありました。体の症状と転ぶという経験の積み重ねが恐怖心を生み、バランス・歩行改善を阻害していました。恐怖心は体を委縮させ簡単な動作をも難しくさせます。リハビリでは苦手な動作やアンバランス克服に努めました。それは恐怖心との戦いでもありました。恐怖心に打ち勝つことはどんな厳しいリハビリよりも難しいことかもしれません。田巻様はそれを克服しようと努力しました。その結果が目標としてた外を歩くに繋がっています。また、この結果には奥様の助けが欠かせません。脳梗塞を患って8年以上、一番近くで見てこられた奥様は様々な悩みがあったと思います。奥様の話を聞き、奥様の負担を解消していくのも私の務めでした。
※施術効果には個人差があります。